荘子「胡蝶の夢」は物我一体の境地

「昔、荘子は夢に胡蝶となり、
花上で自由に楽しく飛び回っていた。
が、目覚めると紛れもなく
またもとの荘子である。
しかし、荘子が夢に胡蝶となったのか、
胡蝶が夢に荘子となったのか・・・」

「胡蝶の夢」は、
荘子「斉物論」に基づく故事で、
無為自然の自由な境地を表しています。
自分と物との区別のつかない
物我一体の境地。

「斉物論」とは、
是と非、生と死、善と悪、虚と実等の
現実に相対しているかに見えるものは
絶対的なものではない、
万物は全て等しい、という考え方。
荘子は、これらの相対は
人間の「知」が生み出した結果であり、
ただの見せかけに過ぎないといいます。

夢と現実(胡蝶と荘子)との区別は
絶対的なものではない・・・

夢が本物でないって確信できますか?
今が本物って確信できますか?
今に囚われてはいけません。
今の現実が夢なのかもしれません。
夢も今も真実。