良寛は「荘子」を
手元に置いていたといいます。
良寛の詩には、
「荘子」「老子」の中からの
引用もかなりあります。
「老子」第8章に、
「最上の善は水のようなもので、
万物に利益を与える。
丸い器に入れば丸くなり、
四角い器に入れれば四角となる。
決して他と争うことを欲せず、
誰もが嫌がる低い位置に
常に身を置くことをいとわない。
この水こそ上善で、
道に近いものである。」
というような内容があります。
これを良寛は、「至善如水」の四文字で
表しています。
良寛の生涯は、
騰々と天に任せるものでした。
良寛が、老荘の思想に寄り添っていたのが
とても理解できます。
良寛の心の支えになっていたのだと
思います。
良寛が好きな人はきっと
老荘の考え方にも興味をもつはずです。
良寛と老荘の共通部分を見つけられます。