「旅に病んで 夢は枯野を かけ廻る」
(たびにやんで ゆめはかれのを
かけめぐる)
「奥の細道」で有名な
松尾芭蕉の辞世の句。
<訳>
旅先で死の床に臥しながら
夢の中では
いまだ知らぬ枯野を駆け回っている
病床でも芭蕉の俳句への思いは
とどまりませんでした。
しかしながら、これが芭蕉の、
病床での最終の句となりました。
旅好きの私としては、
この句から伝わってくる
旅への思いに共感を持ちました。
病に臥してもなお、
あきらめきれない旅への思い。
病よりも旅。
病に負けない旅への思い。
あるのは絶望感ではありません。
旅へのあこがれ。
病床にあっても、
こんな気持ちを持ち続けることができたら、
ステキですね。