老荘思想の中心は道であり、無為自然。
そんな考え方が好きです。
でも、以前、老荘思想が好きだって
人に伝えたとき、
やめた方がいいって、
危険思想のような言われ方を
したことがありました。
確かに、老荘思想は神仙思想とも言われ、
不老長生、超自然や怪奇など、
陰陽道(おんみょうどう)へもつながる
うさんくさい側面があることも事実です。
徹底した平和主義であり、
権威や暴力を嫌う人生哲学であるがゆえ、
ともすれば、勤勉を欠くもの、
隠遁を奨励するものとして、
国策上 危険、邪道とみなされていた
ことも事実でした。
時代の変遷とともに変わってしまう
人の道を説く儒教とは違って、
老荘思想は、宇宙や自然の理法、
永遠不変の道を説いています。
吉田兼好、良寛、夏目漱石なども、
みんな老荘の影響を受けています。
それほど根本的な考え方です。
老荘思想のすべてを
語れるほどの知識はありませんが、
老荘思想には、
生きるのが楽になるような
考え方の部分がいっぱいあります。
私も大いに勇気づけられました。