言葉といえば、
良寛は「戒語」なるものを残しています。
「戒語」は、戒めの言葉で、
たくさんの実例をあげています。
ことばのおほき(言葉が多い)
はやこと(早口)
かしましくものいふ(うるさく言う)
とわずかたり(問わず語り)
さしでぐち ・・・などなど
200近くもあげられているそうです。
でも逆に、「愛語」といわれるものも
残しているそうです。
「愛語」こそが一番大事。
「愛語」とは、優しい言葉。
慈愛の心から発し、
人を喜ばし、心を楽しくする言葉。
良寛は言葉に敏感だったようです。
良寛自身が、きっと人の言葉で
深く傷ついた経験があるんだと思います。
良寛は、言葉を慎み、
沈黙の人であったそうです。
言葉は人を傷つけ、だまし、おとし入れ、
時には人を殺すことだってあります。
だからこそ、
「愛語」こそが一番大事なのでしょう。
良寛自身が最も欲しかったものに
違いありません。
「言葉」はとても大切です。
私たちの発する言葉自体で、
私たち自身も、
それを聞いた相手も、
元気にすることができれば、
打ちのめすこともできます。
いい言葉を口にしましょう。
きっと、周りも、自分も、
ほこっと明るくなります。