「死ぬ時節には、死ぬがよく候」
五合庵の冬は辛く、長かったと思います。
吹雪が続けば托鉢にもでられず、
食べる物もなくなって
餓死を覚悟した夜も
あったのかもしれません。
変人、怠け者、愚鈍ともいわれる良寛。
でも良寛が自ら選んだ生活スタイルは、
やはり命がけの業だったのだと思います。
この「死ねるときに死ぬ」
という考え方が私は好きです。
世の中を悲観して、自ら命を絶たなくても
どうせ死ねるときはくるんだから・・・
なら、それまでは生きててみようか・・と。
みんな必ず死ぬときがきます。
自分の意思にかかわらず、
死ななければならないとき。
それまではこの世の中を
生きてみるものいいかもしれません。