隠遁と晴耕雨読

「隠遁」とは、隠れ逃れる、
すなわち、俗世を捨てて隠れ住む
ということです。

組織の管理体制や都会での生活は窮屈。
世を器用に渡っていくのも苦手。
そしてまた、人の年齢や時間には
限りがあります。

自分はこのままでいいのか、
こんな生活をしていていいのか、
失うものの方が多いのではないか。
自分には他にもっと違う生き方が
あるのではないか・・・

真の生き方や自由な生活を求めて、
組織や都会の雑踏から離れ、
山や海など自然の豊かなところに
移住する。
そして、自然の中で農作業を営み、
工芸・美術品をつくって、
読書し、音楽や芸術を友とする。

「晴耕雨読」もそんな形のひとつ。
いい言葉の響きです。
そんな生き方、私も憧れます。

そんな生き方のパイオニアが、
老荘からくる隠遁の考え方。
大昔から同じような道を
選んだ人はたくさんいて、
そこから多くの文学や芸術が
生まれてきました。

老荘の考え方に興味をもちました。