Take Joy ! 目をこらせば、きっと宝物がみつかる

「Take Joy !
すぐ近くにある喜びを見逃さないで。
森の暮らし・・
目をこらせば、きっと宝物がみつかる」

前にやっていたNHKの番組
「ターシャ・テューダーの森から」

ターシャ・テューダーは
アメリカの代表的な絵本作家。
57歳からバーモント州ブラトルボロで、
自給自足の一人暮らしを始めました。
一人暮らしとはいえ、
長男セスが近くでターシャを助け、
コーギーコテージも建ててくれました。

ターシャは2008年亡くなりましたが、
ターシャの生活した
コーギーコテージとその庭は、
長男セスの孫、
ウィンズロー・テューダーが
世話しているそうです。

ウィンズローの嫁、エイミーが
番組の中で言ってました。

「遊びは子供にとってだけでなく、
誰にとっても重要だと教えられます。
一見無駄に思えることでも
心から楽しむことが
私を私らしく保ち
毎日を輝かせてくれる。

私はエリーとケイティに(ひ孫)
ありのままの自分を
失ってほしくはありません。
40歳になって
自分探しをしなくていいように
自分が好きなものに目をつぶらず
いつも自分らしくいて欲しい。
常に自分に正直だった
ターシャのように。」

40歳になって
自分探しをしなくていいように
自分が好きなものに目をつぶらず
・・というのがいいですね。

自分のしたいことは何か・・
自分は何が好きなのか・・
何をしたら楽しいか・・
どうせ無理だって
あきらめてはいないか・・

私も自分の好きなものから
逃げないようにしないと・・

森の中にはハートがいっぱい

何年か前、森の中をゆっくり歩きたくて、
清里の清泉寮に行きました。
山歩きではない森歩き、と言ったら
清泉寮の遊歩道がぴったりかなと。

まずは「山梨県立八ヶ岳自然ふれあい
センター」に行って、
散策路の地図を手に入れました。

八ヶ岳自然ふれあいセンターは、
森の入口にあります。
標高1400mの清里高原の自然について、
最新の森の情報やハイキングコースなど、
森歩き情報がいっぱい。
そして、楽しく遊びながら学べる
展示がたくさんあります。

森に興味をもってもらえるような、
森に一歩踏み出したくなるような、
そんな「森の入口」になりたい・・・

本当にそんな言葉どおり、
私はここでとっても刺激を受けました。
特に、入口に貼ってあった
「清里の森の中には
ハートがいっぱい」を見て、
ハートを探して歩くのも
いいかもしれないと思いました。

そうして次の日の朝7時、
よし、ハートを探してみよう!って
散歩を開始。
すぐにとってもびっくりしました。
なんとハート型の葉っぱの多いことか。

特にハート型の葉っぱのフチに
キラキラした水滴が
宝石のようについているのを
見つけたときには、
思わず宝物を見つけたような心持ち。
たぶん朝しか見れない朝露。
本当にきれいでした。
ハートを見つけて歩いていなければ、
見ることができなかった宝物。

ハートを見つけながら歩くことで
いろいろなものに目が留まり、
ただボーっと森を歩くだけのつもりが
宝探しのような森の散策になりました。

ボーっと歩いて
季節を感じるのもいいですが、
ハートを見つけながら
自然を感じるというのも、
いいものですね。

小さな奇跡を拾い集めながら暮らす

「小さな奇跡はいっぱいあるよ。
 毎日それを見つけていけば
 いいんだよ。」

以前 気に入って見ていたドラマ
「義母と娘のブルース」から。

小さな奇跡を拾い集めながら暮らす。
確かに、幸せってそういうものかも。

毎週放送しているときにも見ていましたし、
一挙再放送も録画して見てしまいました。
ドラマ自体とっても好きでした。
どこか不器用でクセのある登場人物たちが
明るく前向きに生きてる様子がいいです。

私の見つけた小さな奇跡は、
そば汁の中のネギのハート。

こんなところにも幸せがあるよ。
ふんわり、ほのぼの。

小さな悩みを大切にする

竹内まりやの「幸せのものさし」
の歌詞の一部

「どんな道を選んだとしても
 悩みの数同じだけついてくる
 私が決める私のプライオリティ
 何を取って何を諦めるの」

どの道を進んだらいいのか
悩むときありますよね。
でもこれまでの経験から、
どんなに後悔のない選択をしても
悩みがなくなることなんてない。
どんな道を選んだとしても
悩みは必ずついてくる。
ホントそのとおり。

人間が生きている限り、
ずっと悩みはつきまとうもの。
悩みがゼロにできないからこそ、
その悩みはできるだけ小さく
したいものですね。

悩みって大切です。
切り離しては生きていけない。
大きな悩みは生死に
かかわってきます。
大きな悩みは回避するためにも、
小さな悩みを大切にしましょう。

JAF Mateのコラム
「幸せって何だろう」
を読むのが好きなのですが、
気になるエッセイがありました。
何月号の誰が書いたのか
忘れてしまいましたが、
要約すると、
「あえて小さな問題にかかわることで
大きな絶望を回避。
少しでもラッキーと思えることを
大切にして、
希望を小刻みにすること。
それがどん底の中、
希望をつないで生きるための算段。」

小さな奇跡や幸せは
周りにもいっぱいあります。

小さな悩みを大切に温めて、
大きな悩みの入る余地を
なくしましょう。
そうして、小さな奇跡や幸せを
拾い集めながら暮らす。

人の幸せってそういうものなのかも。

ルーティンのなかに自由はある

「最下鈍の者も
 十二年を経れば必ず一験を得ん」
天台宗開祖 最澄の言葉。

どんなに愚かで才能のない人間であっても、
一つのことを12年続けていれば、
必ず一つは秀でるものを掴むことができる。

これは最澄自身が比叡山で修行したときの
経験からでた言葉だそうです。

お寺での修行は、
朝の勤行、掃除などの作務、
毎日、同じことの繰り返し。
同じことを同じように繰り返す
規則正しい生活。

お釈迦さまも、
「同じことを同じように繰り返していると、
悟る可能性がある」
と言っているようです。

生活の喧騒から離れた
山のお寺にこもり、
厳しい規則の中、
悟りを目指して
自分を律しながら暮らしていく。
そうするといつのまにか心が平安になり、
心を穏やかに保つことができるようになる。
心にさざ波がたたなくなる。

「悟り」ってなんでしょう。

私みたいな凡人には
正直わかりません。
でも、以前、お寺の坐禅会に
参加していたころ、
お寺のご住職が言っていた言葉が
印象的でした。

「厳しい規則でがんじがらめの生活。
 でも、続けていると、
 その中に無限大の自由があるのが
 分かってくる・・・」

深いですね。
なんとなくですが
分かるような気がしました。

考えてみれば、
この地球上のものすべてが
同じことの繰り返し。
朝は東から陽が昇り、
夕方には西に沈む。
水は高いところから
低いとところへ流れる。
春夏秋冬があり、
季節も同じサイクルでまわる。
この世界自体は
ルーティンによって成り立っています。

でも、ルーティンの中には
無限大の自由があります。
考え方、感じ方は自由。
ルーティンの中でも、
自由や楽しみを掴み取ることができます。

悪いことや嫌なことが
起こらないのではなく、
何がおきてもいい側面を見つけられる。
自分はツイてる、幸せだと思える。

ルーティンの中には自由があるんです。