「るろうに剣心」~季節を愛でる

映画『るろうに剣心』は
漫画『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』
から実写映画になったもの。

主役の緋村剣心を演じるのは佐藤健。
天涯孤独となった幼い剣心に
剣術を教えたのは、師匠の比古清十郎。
劇中では福山雅治が演じています。

第3作「るろうに剣心 伝説の最期編」で
師匠の比古は、剣心に、
生きる楽しみについて語っています。

「春は夜桜
夏には星
秋には満月
冬には雪

それを愛でるだけで
酒は十分うまい。

それでもまずいなら
それは自分自身の
何かが病んでいる証だ。」

本当にそうだと思いました。

そして第3作エンディング。
激動の戦いがすべて終わった後・・・

剣心は、庭先に落ちた
真っ赤なもみじの葉をひとつ拾って、
薫の手のひらにのせ、
「その葉が一番うつくしい。
こうやって 生きていくでござるよ。」

これからは
日常の小さな幸せを幸せとして、
普通に暮らしていく。
とってもステキだと思いました。

でもそれって、簡単なようで
なかなか難しいものですよね。
特に冒険や刺激的な人生を送ってきた人が
その単調さに耐えられるのか。

でもきっと鍛錬している剣心になら
できるのかもしれません。
幸せを幸せとして感じることができるのも
幸せに生きるための素晴らしい能力ですよね。

<あらすじ>
幕末に「人斬り抜刀斎」として恐れられた伝説の剣客、緋村剣心。明治維新後は「不殺」(ころさず)を誓い、流浪人として全国を旅していた。神谷薫との出会いや、同じ激動の時代を生き抜いた宿敵達との戦いを通じて、贖罪の答えと新たな時代での生き方を模索していく。