映画「あん」 ~この世を見るために聞くために

映画「あん」をDVDで見ました。

ハンセン病(らい病)だった徳江の言葉
「私たちは、この世を見るために、
聞くために、生れてきた。
この世はただそれだけを望んでいた。
・・・だとすれば、何かになれなくても、
私たちには生きる意味があるのよ。」

本来は、ハンセン病に対する
過去の悲劇を表現した言葉なのだと思います。
でもごめんなさい。
それは少し横におかせてください。

この言葉を聞いて、
ああ、ただ生きてるだけでいいんだ、
となんだかホッとするような感じを
受けたのは、私だけでしょうか。

この世界はすばらしい。
その世界を見るために、聞くためだけに、
生れてきた。
この世界を見ること、聞くこと、
それが十分生きる意味になる・・・
すてきな言葉だと思いました。

「人の役に立つことが、生きる意味
なんだろうか」との問いから、
この作品が生まれたといいます。

ちょっぴり悲しいけど、
ほっこりするいい作品でした。

<あらすじ>
千太郎(永瀬正敏)は、どら焼き屋の雇われ店長として単調な日々をこなしていた。そこで働くことを懇願する手の不自由な老女の徳江(樹木希林)に、どらやきの粒あん作りを任せることに。徳江の作った粒あんはあまりに美味しく、店は繁盛。しかし、徳江がかつてハンセン病であったとの噂を聞きつけ、客足はピタリと途絶え、それを察した徳江は店を辞めた。千太郎はハンセン病感染者を隔離する施設に徳江を訪ねる。 ・・・