「アンパンマンのマーチ」 ~何をしたらうれしいか

「アンパンマンのマーチ」から一部抜粋
作詞:やなせたかし

なんのために生まれて
なにをして生きるのか
こたえられないなんて
そんなのはいやだ!

なにが君のしあわせ
なにをしてよろこぶ
わからないまま終わる
そんなのはいやだ!

すごくないですか?この歌詞。
子供たちのための歌詞とは思えません。

特に2番の歌詞には考えさせられました。
何をしたら私は楽しいのか。
何をしたら私はうれしいのか。
何が私の幸せになるのか。
確かに、それが分からないまま
人生終わるなんて、
そんなのもったいなさすぎ。

同じ楽しむなら、
好きなことをしっかり認識して
楽しみたい。
同じ喜ぶなら、
自分が今喜んでいることを
しっかり自覚したい。

自分のうれしいことが
自分でわからないなんて
確かにそんなの嫌です。

それから私は、
自分が好きなこと、楽しいことなどを
しっかり意識して考え、
書き出すようになりました。

分かって、意識してそれをやって、
楽しかったりうれしかったりすると、
楽しさ、うれしさが
さらに大きくなるような気がするのは
気のせいでしょうか。

陶淵明 ~今朝の楽しみを極めよ

陶淵明の詩から

且(か)つは
今朝(こんちょう)の楽しみを極めよ
明日(みょうじつ)は求むる所に非ず

 今日という日のこの楽しみを
 極めつくすのだ
 明日という日をあてにはすまい

当たり前ですが、大切なこと。

少し前のことですが、
先のことを心配しすぎて、
今を過ごすのがおろそかになり、
息が詰まってしまったことがありました。

明日はともかく、今が生きられない
まず今が超えられないければ先もない。

とっても重要なことですが、
いつのまにか それを忘れていました。

お金は貯めてるだけではダメ。
なんのためのお金か。
今を超えるために お金をつかおう。
遊ぶべきとには しっかり遊ぼう。
ささやかことでもいい、
毎日の楽しみを作ろう。

お金は足りなくなったら
また働けばいいだけのこと。
縛られてしまったら、本末転倒。
不自由極まりない。

最も大切なのは今。
忘れないように心掛けています。

芥川龍之介 ~日常の瑣事を愛さなければならない

芥川龍之介のことば

「人生を幸福にするためには、
 日常の瑣事(さじ)を
 愛さなければならぬ。」

瑣事とは、些細な日常のこと。

ホントにそうですよね。
人生において、大きな幸せなんて
そうそうあるものではありません。

芥川龍之介のことばであるがゆえに、
なおさら意味深く感じますが、
実はこのことば、そのあとには、
もっともっと意味深な文章が続き、
全体の意味するところは、
もっともっと奥深くなっています。

「瑣事を愛するものは
 瑣事の為に苦しまなければならぬ。」
何事にも相反する側面があり、
その側面にも積極的に
関わりあっていかなければならない、
ということでしょうか。

でも、それは置いておいて、
私には、冒頭のことばだけで十分。
幸福とはどういものか。
人生とはどういうものか。
考えさせられます。

自分の流儀で、好きなことをして暮らす

「成功とは自分の人生を
 自分の流儀で過ごせること
 好いた事をして暮らすべきなり」

これもどこから書き写したか忘れましたが、
好きな言葉です。

いろいろな成功があるでしょうが、
その結果、自分が好きなことをして
自分のこだわりのまま暮らしていける。
嫌なことを我慢してやる必要はなく、
好きなことだけやって暮らしていける。
それは間違いなく
成功の生み出した産物に違いありません。
そういう人が人生の成功者。

「生まれ変わるとしたら
 また自分になりたい」
と言える人も、きっと成功者。
自分が好きで、自分の人生に満足している。

成功したと思えることに越したことは
ありませんが、それは結果論。
大切なのは、好きなことをして
自分なりに暮らしていくこと。

今なりの自分の幸せは見つめていきたい。
「今の自分で幸せを感じることができれば、
 きっとどんな自分に生まれ変わっても
 必ず幸せになれる」
と私は信じています。

今の自分にしか感じられない幸せを
見つける。
そうしてその幸せを大切にして
自分のやり方で暮らしていく。
他の人には理解されなくても。

幸せの種類は無限大です。

松尾芭蕉 ~夢は枯野をかけ廻る

「旅に病んで 夢は枯野を かけ廻る」
(たびにやんで ゆめはかれのを
 かけめぐる)
「奥の細道」で有名な
松尾芭蕉の辞世の句。

<訳>
 旅先で死の床に臥しながら
 夢の中では
 いまだ知らぬ枯野を駆け回っている

病床でも芭蕉の俳句への思いは
とどまりませんでした。
しかしながら、これが芭蕉の、
病床での最終の句となりました。

旅好きの私としては、
この句から伝わってくる
旅への思いに共感を持ちました。
病に臥してもなお、
あきらめきれない旅への思い。
病よりも旅。
病に負けない旅への思い。

あるのは絶望感ではありません。
旅へのあこがれ。
病床にあっても、
こんな気持ちを持ち続けることができたら、
ステキですね。