おいしいものを食べて幸せになろう

だいぶ前ですが、
NHKでやっていた朝ドラ「まんぷく」で、
2人でおいしそうにラーメンを食べながら
「幸せになるてっとり早い方法は
おいしいものを食べること」
って言ってるシーンがありました。

幸せや贅沢なことは
人によって違うと思いますが、
確かにおいしいものを食べると
すぐに幸せな気持ちになれます。
お腹が空いてるときならなおさらです。
「あぁおいしい」って思います。
小さな幸せかもしれませんが、
間違いなく幸せのひとつ。

小さな幸せは
他にも日々の中にたくさんあります。

今日はいいお天気
なんて気持ちいい、最高!
洗いたてのタオル
真っ白でふかふかで気持ちいい!
お日さま干したふとん
ふかふかでポカポカで気持ちいい!
お風呂入った
あぁあったかい、気持ちいい!
などなど。

五感を満足させる気持ちいいことを
たくさん集めれば
なんて幸せなんだろうって思えてくる。
幸せを感じるために、
「気持ちいい」を意識して
たくさんやりましょう。

「るろうに剣心」~季節を愛でる

映画『るろうに剣心』は
漫画『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』
から実写映画になったもの。

主役の緋村剣心を演じるのは佐藤健。
天涯孤独となった幼い剣心に
剣術を教えたのは、師匠の比古清十郎。
劇中では福山雅治が演じています。

第3作「るろうに剣心 伝説の最期編」で
師匠の比古は、剣心に、
生きる楽しみについて語っています。

「春は夜桜
夏には星
秋には満月
冬には雪

それを愛でるだけで
酒は十分うまい。

それでもまずいなら
それは自分自身の
何かが病んでいる証だ。」

本当にそうだと思いました。

そして第3作エンディング。
激動の戦いがすべて終わった後・・・

剣心は、庭先に落ちた
真っ赤なもみじの葉をひとつ拾って、
薫の手のひらにのせ、
「その葉が一番うつくしい。
こうやって 生きていくでござるよ。」

これからは
日常の小さな幸せを幸せとして、
普通に暮らしていく。
とってもステキだと思いました。

でもそれって、簡単なようで
なかなか難しいものですよね。
特に冒険や刺激的な人生を送ってきた人が
その単調さに耐えられるのか。

でもきっと鍛錬している剣心になら
できるのかもしれません。
幸せを幸せとして感じることができるのも
幸せに生きるための素晴らしい能力ですよね。

<あらすじ>
幕末に「人斬り抜刀斎」として恐れられた伝説の剣客、緋村剣心。明治維新後は「不殺」(ころさず)を誓い、流浪人として全国を旅していた。神谷薫との出会いや、同じ激動の時代を生き抜いた宿敵達との戦いを通じて、贖罪の答えと新たな時代での生き方を模索していく。

茶道で極める「日日是好日」

樹木希林さんが出演している映画
「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」

この言葉は禅の言葉。
作者は「森下典子」。茶道の話でした。
映画も見、本も読みました。
しみじみ感じるものがありました。

映画のリーフレットから
「季節のように生きる。
雨の日は雨を聞く、
雪の日は雪を見て、
夏には夏の暑さを、
冬は身の切れるような寒さを。
五感を使って、
全身で、
その瞬間を味わう。」

いいですね~。
いまさら茶道を習おうとは思いませんが、
お茶を通して
自然を五感で感じるのもいいな、
と思いました。

同じことの繰り返しが幸せ

森下典子 著「日日是好日」から
お茶のお稽古の先生の
新年恒例の初釜での挨拶。

「こうしてまた初釜がやってきて、
 毎年毎年、同じことの
 繰り返しなんですけど、
 でも、私、最近思うんですよ。
 こうして毎年、
 同じことができることが
 幸せなんだって。」

ずっと何かに取り組んで、
何十年も同じことをやってきた人の
実感のこもった言葉。
同じことの繰り返しが幸せ・・
ホントそう・・って思いました。

お茶はまず「形」から。
先に「形」を作っておいて、
後から「心」が入るもの。
「形」ができたら、
ひたすら五感に「心」をすます。

季節ごとに変わるお点前。
床の間の茶花や掛け軸。
季節の和菓子。
季節の変化を楽しむのがお茶。

お茶やお花は自分づくり、
とは思っていましたが、
やっぱり奥が深そう。
日本に生まれてやっぱりよかった・・

自分の五感で世のなかを観察できる幸せ

JAF会員雑誌「JAF MATE」のコラム
「幸せってなんだろう」。
毎月いろいろな著名人が書いています。

その中で、だいぶ前ですが、
江國香織さんが書いたエッセイ。

「・・・
ここに至ってようやく
しあわせを自分の外側に
求めてはいけないことが
私にもわかった。

というわけで、50代のいま、
私は自分が朝起きるだけで嬉しい。
雨ならば雨の降っていることが嬉しく、
晴れならば晴れていることが嬉しい。
自分に五感があって、
きょうも世のなかを観察できる、
というのが
たぶんいまの私のしあわせらしい。」

森下典子「日日是好日」の
お茶で感じる幸せと
同じ種類の幸せだと感じました。

この世界に生きているだけでうれしい。
この世界を観察できるだけでうれしい。
私もまさにそうあれたらと思います。